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夢発電に疑問?一条工務店の太陽光発電のデメリット!性能は?価格は?徹底解説します

最近、太陽光パネルを搭載している住宅が増えてきていますよね。

第一候補として検討していた一条工務店の夢発電。前回の記事では一条ルールで決まってしまった営業担当と馬が合わなかった話でした。

ハウスメーカー比較《一条工務店》辞めた理由は担当者と馬が合わなかった

今回は太陽光編です。

家を建てて太陽光を大容量載せれば将来的に収入を得れる?しかも初期費用0円で??という夢のような話に一時は本気で検討しました。

しかしながらよくよく調べて考えてみると夢発電システムに関して疑問しかなくなりました。

なのでちょっとぶった切ってみようと思います。私は一条工務店で建てていないので公式HPのデーターやオーナー様のブログやSNSの投稿を参考にしてデータを収集しました。

今現在太陽光を検討されている方にとっても必見の内容となっております。

この記事でわかること

  • 太陽光発電について用語などわかりやすく説明
  • 一条工務店の夢発電の仕組み
  • 一条オリジナル太陽光パネルの性能
  • 大容量の太陽光発電を導入するコスト
  • 一条の夢発電・太陽光をおすすめできない理由

そもそも太陽光発電って?わかりやすく説明

太陽光発電とは?導入するメリット

太陽光を太陽電池を用いて電力に交換する発電方式のこと。地球温暖化対策の為に、世界規模でクリーンなエネルギーである太陽光発電が推奨されています。

見送りになりましたが2020年の住宅の省エネ基準義務化。我が家がマイホームを検討した2017年は次世代を見据えた省エネ住宅を建てることが絶対だと言われていたので太陽光発電を採用することはまさにそれにあたりました。

太陽光発電パネルを搭載することで得ることが出来るメリットは以下のとおり。

  • 自己発電して消費することで光熱費を節約できる
  • 余った電気を電力会社に売ることが出来る
  • 災害時にも自立運転機能で電気が使える
  • 蓄電池で電気を貯めて使うことでさらに光熱費の節約ができる

Nao

そういう我が家も太陽光パネルを搭載して日々恩恵を受けています!

旦那

太陽光発電を導入するにあたり知っておかなくてはならいことを簡単に説明するよ

太陽光発電は住宅用と産業用の2種類

太陽光発電を設置したパネルの容量によって住宅用産業用にわかれます。10kw未満が住宅用とされ、10kw以上は産業用とされます。

Nao

我が家は4kwなので住宅用です!

住宅用と産業用でFIT(固定買取価格制度)の買取価格や買取期間が違ってきます。

住宅用と産業用の違いは余剰買取か全量買取か

10kw以下の住宅用太陽光発電は、発電した電気を自宅で消費したあとの電力が売電できます。これを余剰買取といいます。

10kw以上の産業用太陽光発電の場合、発電した電気は余剰買取にするか、発電した電気全てを売る全量買取のどちらかを選ぶことができます。

Nao

我が家は4kwなので余剰買取です。電気代も節約できてますし、年間で売電収入は約12万円程度あります!

旦那

買電と売電を相殺したら年間収支0円もしくは、少しプラスになっているよ

固定価格買取制度FITとは

売電制度FITとは

再生可能エネルギーで発電した電気を電力会社が一定期間の間、一定価格で買い取ることを国が義務付けた固定価格買取制度のこと。太陽光発電の場合、住宅用なら10年、産業用なら20年間のあいだ初年度に決められた単価で買い取ってもらえる。

旦那

20年固定価格で買い取ってくれる産業用のほうがお得に思えるけど、実は買取価格が低いのでそんなこともない。買取価格の推移は以下で!

住宅用と産業用では買取価格が違う

2019年度の買取価格は住宅用24円(出力制御対応機器設置義務なし)、産業用で14円です。住宅用太陽光発電は買取価格が短い分、買取価格が高くなります。

しかし、住宅用・産業用ともに年々買取価格は下がっています。以下は買取価格の推移をまとめました。

住宅用(10年間固定買取) 産業用
2009年 48円
2010年 48円
2011年 42円
2012年 42円 40円(7月より固定価格買取制度実施)
2013年 38円 36円
2014年 37円 32円
2015年 33円(出力抑制なし)

35円(出力抑制あり)

29円
2016年 31円(出力抑制なし)

33円(出力抑制あり)

24円
2017年 28円(出力抑制なし)

30円(出力抑制あり)

21円
2018年 26円(出力抑制なし)

28円(出力抑制あり)

18円
2019年 24円(出力抑制なし)

26円(出力抑制あり)

14円

Nao

太陽光発電の買取価格、年々下がってる..固定買取期間が終了する頃にはどうなるのかな…

旦那

固定買取期間が終了するこをFIT卒と言うよ。蓄電池を導入して自給自足するか、新たに電気会社と売買契約を結ぶか2択だね

我が家は昨年の台風21号で33時間停電しました。そのときの恐怖から蓄電池を導入して停電時も電気が使用でき、自給自足がかなう蓄電池の導入を検討しています。蓄電池の話はまたの機会に記事にしますね!

防災のプロに聞いた!《家族を守る防災グッズおすすめ6選》本当に必要なもの

一条工務店の夢発電システムとは

前置きが長くなりましたが本題です。

一条工務店の夢発電システムは初期費用が0円で太陽光を設置できるというもの。初期費用をかけず、太陽光により売電収入を定期的に得ることが出来る、夢のような仕組みです。

そんな上手すぎる話があるはずなく。ただたんに太陽光発電にかかる費用のローンを住宅ローンとは別で組むことが出来て、売電収入で返済してね。というもの。

住宅ローンと別で組むことが出来るのでマイホーム建築費用にかかる予算を削ることなく太陽光を設置することが可能です。

Nao

初期費用0と言っても結局払うんです。しかも高い金利をはらわなくちゃいけない。

金利は以前は(2012年頃)は1.0%とかなりの低金利でしたが、ここ最近契約された方のブログによると1.4%の金利がかかるそうです。ちなみに、金利については公式HPに小さく記載がありました。

一条工務店の屋根一体型の太陽光パネルとは

自社の工場で生産しているオリジナル太陽光パネル

ハウスメーカーでありながら太陽光パネルを自社で生産している一条工務店。日本産業という一条工務店のグループ会社が販売しているシステムをフィリピンのHRDという会社で製造しています。

太陽光パネルだけでなく一条工務店の家に使われる住宅設備はHRD社で製造されています。

自社工場で生産している為、建物の規格に合わせて製造ができます。だからこそ大容量載せれて、なおかつリーズナブルに提供することが可能です。

さらに瓦屋根やスレートに太陽光パネルを載せた屋根より、屋根一体型のほうが軽く、地震発生時に建物にかかる負荷が少なくてすむことから耐震性にも優れているそうです。

  • 一条工務店の太陽光は日本産業という一条工務店のグループ会社が開発
  • シンガポールに本社があるHRDという会社のフィリピン工場で住宅設備とともに太陽光パネルを製造
  • 建物の規格に合わせた太陽光パネルを製造
  • 屋根一体型なので軽くて耐震性に優れている

一条は産業用を推進していて平均搭載量は11.3kw

太陽光を搭載している一般家庭の平均は4~5kw。

一条工務店の家の平均搭載量はなんとその倍の約11,3kwと驚異的な数字です。それもこれも屋根一体型太陽光パネルなので屋根の面積を無駄なく活用できるため。

Nao

4kwしか載せれなかった我が家とはえら違いね…

一条工務店のオリジナル太陽光パネルの性能

太陽光パネルの性能を比較する指標として発電効率が性能の良さを示します。100%のエネルギーに対して電力に交換出来る割合を指す為、発電効率が高いほど性能が良いと言われています。

発電効率を一条工務店の公式HPで調べようにも載っていない為、型番より調べ上げました。

一条工務店の太陽光パネルの性能は下記のとおり。

  • 最大出力⇒210W
  • 発電出力⇒17.9%~18.3%
  • 質量⇒16kg

Nao

これっていいの?悪いの?

旦那

まあ、簡単に言うと中の中ぐらいの性能だよ。

発電効率1位の東芝の太陽光パネルで変換効率22.1%です。続いてシャープ、パナソニック、長州産業、Qセルズと続きます。一条工務店はその次ぐらいです。

Nao

Qセルズの18.9%が一番近いですね。Qセルズは曇りでも発電するドイツ製の韓国が母体の会社です。なにを隠そう、我が家の太陽光はQセルズ。

旦那

我が家のQセルズについてはまたの機会に記事にします!

一条工務店の太陽光パネルの設置価格は?

一条工務店の公式ホームページをくまなくさがすと、小さく太陽光パネルの価格の記載。2019年度のパネル単価は10kw以上で25万円/kwです。

ただし、25万円/kwは10kw以上設置する場合の単価であり、10kw未満だと単価が高くなるようです。

10kw以下の単価がすごく気になるところですが、公式では数字がない為調べ切れませんでした…

Nao

10kw未満の単価が高くなるなら太陽光を採用するなら必然的に10kw以上のせなきゃという気になりますよね!

太陽光パネルの価格は年々下がっており、売電価格が下がるのに比例して設置価格も低価格・高性能に。

旦那

ちなみに東芝は26.4万円/kw,パナソニック24.2万円/kw,Qセルズ22.4万円/kwなので他社に比べて一条のパネルは平均的な価格です。

Nao

自社工場で生産しているから一条の太陽光は低価格と聞いたけど、そうでもないのね

夢発電はやめたほうがいいと思う理由

一条工務店が10kw超えの大容量の太陽光パネルを推進するのは何故?

10kw以上だと20年間固定買取価格で買い取ってもらうことが出来ますので、たとえ単価が14円/kw+税でも大容量の太陽光を設置するとそれだけ売電収入が20年間にわたり安定して得ることが可能です。

上記でも書いた通り、10kw超えの産業用太陽光の買取価格は2012年の40円+税が最高額でしたが年々大幅に下がり続けて2019年現在では14円+税まで下がりました。

それに対して10kw未満の住宅用の場合、売電単価は下がり続けてはいますが24円(出力制限なし)とまだ下げ幅は小さいです。10kw未満の住宅用の場合、固定買取が10年間なので安定して売電収入を得れる期間が短くなります。

一条側からすると、載せれば載せるほど太陽光パネルが高値で売れて安定した売電収入から確実に代金を回収することが出来ますし、しかも夢発電は住宅ローンよりも高い金利1,4%を設定していますので、長くローンを組んでもらえたほうが金利の分も儲かります。

施主側からすると、売電価格が下がり続けている現状からすると10kw未満の住宅用にして余剰買取にした方が電気を自己消費できるのでメリットが大きいです。

が、一条側は10kw以上、全量買取を推進しているところに矛盾を感じます。

Nao

夢発電も商売です…夢のような上手い話はないということです

その為、一条工務店では10kw以上の太陽光パネルの価格を10kw未満よりも安く設定をしています。

公式HPでは一条の家は平均搭載11,3kwで全国平均の倍以上!とあります。一条で建てるなら大容量設置が当たりまえのように見る側からすると思えてくるわけです。

住宅ローンにプラスしてまで高額な太陽光を設置するメリットはあるのか?

はっきり言ってメリットは無いと思います。

夢発電は住宅ローンと別途で組むことになるので、太陽光パネル代は住宅ローン控除の恩恵を受けることができません。

夢発電は金利が1.4%と高いですが、実際に金利がいくらになるのか計算してみました。

  • 11,3kwの太陽光パネルを設置⇒総額332万円(税込・諸費用込)
  • 金利1.4%
  • 返済期間20年

上記の条件の場合の月々の支払いは15,868円ですが金利の利息は20年間で488,256円になります。総支払額は3,808,256円です。

20年後にようやく支払い完了したところに、パワコン交換費用がかかるわけです。さらに20年の内に予期しない出来事があり、メンテナンス費用が別途必要になることも考えられます。

一条工務店の太陽光は10年しか補償期間を設けられていない為、10年過ぎての不具合は自己負担となります。

大きな設備であればあるほどメンテナンス費用が高額になることは覚悟せねばなりません。

謎の60年シミュレーション

上記の夢発電のデメリットをうやむやにするかのごとく謎の60年間のシミュレーション。

60年間、太陽光パネルに何事も無ければ良いのですが。というより60年先も同じ家に住みますか??いや、生きているのか…

この下記のシミュレーションは20年の固定買取が終了する21年後は売電価格が11円/kw+税と想定してシュミレーションされています。

年々5円~3円売電価格が下がり続けているのに21年後は今より3円しか下がっていないワケないですよね。

公式HPに掲載されているシミュレーションはコチラ↓↓

旦那

将来の売電価格が不透明な段階でのシミュレーションは信憑性に欠けるな

Nao

60年も太陽光パネルが持てばの話よね…

しかもこのシュミレーション、肝心なメンテナンス費用が一切はいっていません。小さくメンテナンス費用は別途発生すると書かれています。

Nao

だまされてはいけない…

太陽光発電を維持する費用は30年が寿命として以下。

  • 4年に一度…メンテナンス約2万円
  • 10年後…電力メーター交換約10万円
  • 15年後…パワーコンディション交換約20万円~40万円
  • 20年後…電力メーター交換約10万円
  • 30年後…寿命??屋根ごと交換??

簡単に計算しても約60万円程度のメンテナンス費用がかかります。30年でもこれだけかかります。60年なんて想像がつきません…

一条工務店の太陽光パネルを採用するデメリット

一条オリジナル商品の太陽光パネルの性能は並

夢発電システムを利用するデメリットは先ほど述べました。では一条工務店のパネルの性能はどうなのか?

私は一条工務店で家を建てていないので、実際使用した感想や口コミは是非オーナー様のブログをご参考にしていただければと思います。

ただ発電効率の数字だけをみると、値段の割りには性能は良いとは言えないです。

メーカー 出力 変換効率
TOSHIBA 360W 22,1%
SHARP 256W 19,6%
Panasonic 252W 19,6%
長州産業 320W 19.5%
Qセルズ 315W 18,9%
一条工務店 210w 18.3%
MEMO

出力はパネル1枚あたりで得られる発電量。出力を面積で割った数値が変換効率として算出される為、太陽光発電の性能の指標としては変換効率が高いほうが性能が高いとされています

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ダミーパネルとは何?

屋根一体型の太陽光パネルを設置するにあたり、屋根一面を太陽光パネルにする必要があります。

その為、10kw未満の太陽光パネルをのせたい場合で屋根の面積が広すぎて10kwを超えてしまう場合はダミーパネルを設置するそうです。

ダミーパネルの設置費用がまた別途かかります…そんなに高額ではないようですが。

Nao

発電しないものにお金払いたくないですよね…

今後、産業用の売電価格下落に伴い10kw未満にしたい施主さんが増えるのでは?屋根一体型だからダミーパネルの設置は仕方ないです。

メンテナンスは大丈夫??一条オリジナルならではの不安

これは一条工務店の住宅設備全般にいえることですが、自社工場でオリジナル製品を製造しているからこそハイスペックな設備を低価格で提供することが可能なことを売りにしています。

そうなると必然的にメンテナンスを一条工務店に頼むしかなくなります。

どういうデメリットがあるかというと、他社に見積を依頼できないということは価格競合相手がいないので高額になりかねないということです。

他社に劣る10年のシステム補償

補償制度に関しては一条工務店は他社に比べると劣ります。

大手メーカと比較すると以下

メーカー システム保証(メーカー保証) 出力保証(メーカー保証) 自然災害補償 その他保証
Panasonic 15年 25年 10年
SHARP 10年~20年 10年~20年
Qセルズ 15年 25年 10年 日照補償制度1年
長州産業 15年 25年 施工補償10年
一条工務店 10年 10年

太陽光発電システムの中で一番寿命が短いのはパワーコンディショナーであり、パワコンに適用されるのがシステム保証です。

その為、システム保証の期間の長さは太陽光発電を維持していく上で一番重要といえます。

保証が期間内で適用されるかされないかでメンテナンス費用の負担が大きく変わります!!一条工務店の太陽光発電の保証は他社に比べても劣りますし、大容量パネルを設置している為、下手をするとメンテナンス費用が想像以上にかかります。

Nao

全国平均の倍以上の太陽光パネルを搭載しているなら、メンテナンス費用も倍になりますよね…

一条工務店で太陽光を設置するデメリットまとめ

一条工務店を有力候補で考えていましたが、夢発電に関しては営業さんがすすめてきても疑問に思うことばかりでした。

ホームページやカタログには大容量の太陽光パネルを搭載することが結果的にお得だし正解!!日本全国で発電中。ECOに貢献している!!

とありますが、売電して得た収入って実は消費者の買電から支払われいるんです。

Nao

負の連鎖な気もします…

ただ、地球温暖化対策としてクリーンなエネルギーである太陽光を利用することは今後確実に普及していくと思います。大切なのは、自給自足をしてECOに努める住宅であること。

それが次世代に求められている住宅のあるべき姿なので、私は損得関係なしに太陽光発電を搭載して良かったと思っています。

Nao

自給自足できるだけの電気を発電して生活できれば充分と思ってます。

今回は一条工務店の太陽光発電システムがあまりにも腑に落ちないことだらけで長々と思いのまま書きました。

私は一条工務店で家を建てることを諦めた側の人間です。だからこそ比較検討して気付いたことを書きました。

いち個人の意見として参考程度にしていただければ幸いです。

旦那

次回は我が家の太陽光発電Qセルズについて書きたいと思います!

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