パイン材は柔らかくて軽い性質からいって、非常に傷がつきやすいです。
ちょっと物を落としただけで簡単に凹みます。何か引きずったりすれば簡単にかすり傷ができてしまいます。
新築して丸2年経ちましたが、寝室と子供部屋(今はあまり使っていない)に傷が増えてきましたので補修を頑張ってみました。
補修方法とっても簡単なのでご紹介しますね。
自然素材の家、無添加住宅について詳しくはこちらの記事をご参考に↓↓
《漆喰と無垢の家》無添加住宅のメリット・デメリットは?一年住んでみた感想目次
パイン材の傷や凹みを直す方法
柔らかくて軽いパイン材は衝撃で簡単に傷や凹みが出来てしまいます。生活していると気がつかないうちに小傷がいっぱいできています…。
写真の傷は家具を移動させたときに出来た深めの傷です。
Nao
①補修に用意するもの
- 濡れた布巾(ガーゼのような水分を吸収しやすい素材のもの)
- 霧吹き
- スチームアイロン
②補修する箇所に水を噴きつけます
補修したい箇所にたっぷり霧吹きで水を噴きつけておきます。
③濡らした布をあててアイロンをあてます
補修箇所に濡らした布巾を置きます。
Nao
旦那
アイロンをかけます。
私は高温にしてスチームを噴射しながら布の上からアイロンをかけました。
Nao
④傷や凹みが消えるまで繰り返します
浅い傷なら一度のアイロンで傷は目立たなくなります。
今回の傷はかなり深いので水を噴きつけて布の上からスチームアイロンあてることを3~4回繰り返しました。
⑤補修完了
補修完了です。傷はすっかりなくなりました!!
Nao
Before/After
補修前と補修後でその差は一目瞭然ですね。
Nao
補足:仕上げに蜜蝋ワックスを塗る
乾燥させたあと、蜜蝋ワックス塗って仕上げます。
無垢材が補修できるのは何故
木はもともと土から水分や養分を吸い上げて成長していきます。
建材用に加工されても木材は、周囲の水分を吸収し乾燥すれば吐き出す性質を持ち続けます。
Nao
なので、乾燥する冬場は木が水分を吐き出して痩せてしまい、湿度の夏は逆に水分を吸収して膨張します。
その為に木が痩せて床に隙間ができたり、膨張して反ってしまうというデメリットがあります。
Nao
そのデメリットを逆に活かして、木が水分を吸収して膨張する性質を利用して補修します。
Nao
無垢材を補修する際の注意点
無垢材の種類に注意!塗装仕上げの補修は素人には難しい
上記で紹介した補修方法はオイル仕上げの無垢材の補修方法です。
ウレタン塗装のように無垢材でもコーティング仕上げが施されているものは、上記でご紹介したような補修を素人が行うと塗装が変色したり劣化したりするのでプロにお任せしたほうが無難です。
- オイル塗装:植物性オイルを主原料とした塗料を木材に染みこませて仕上げる方法。木のナチュラルな質感を活かすことが可能。ウレタン塗装と違い、塗膜を形成していないので、木材は常に呼吸している為収縮・膨張しやすい。使い込むほどに風合いがでて味が出てくる。
- ウレタン塗装:木材の表面をウレタン樹脂塗膜で覆って仕上げる方法。オイル塗装に比べて、傷に強くて水によるシミもつきにくい。コーティングされている為木材の呼吸を妨げるので収縮・膨張しにくい。見た目はツルツルとしていてやや不自然。塗装がはげたらすぐにわかってしまう点もデメリット。
旦那
Nao
傷の補修は新しいものほど直りやすい
出来たばかりの新しい凹み傷の場合、アイロンをあてずに水分をかけてふき取るだけで凹みが直ったりします。
Nao
時間が経つと傷も固くなってしまい、簡単な補修が難しくなるのでアイロンが必要になります。
Nao
それで直らなければアイロンで!
無垢材の種類によっては補修が難しい場合も
上記でご紹介した補修方法は柔らかい質感の針葉樹(パイン材)を傷をつけてしまった場合の補修例です。
硬い質感の広葉樹(オーク材など)にこの方法を試しても全く効果がありません。
そもそも針葉樹と広葉樹では木の細胞の組織の成り立ちが異なる為、同じ床材として使用しても使用感がかなり異なります。
広葉樹である我が家の1階のオーク床は、2階のパインの床に比べると硬くて重厚感があり傷がつきにくいです。木の収縮が酷く、冬場は乾燥して痩せてしまいます。
無垢材のデメリットって何?床材をオーク材にして後悔していることと良かったことオークの床は傷がつきにくいのですが、一度ついてしまった傷はパイン材のように簡単には補修できない点がデメリットです。
↓パイン材と同様の手順で補修したBefore/Afterです。
Nao
Nao
無垢材の補修まとめ
如何でしたでしょうか。今回は柔らかくて傷がつきやすい性質の針葉樹であるパインの無垢材を例にとって補修してみました。
パインの材の床は、柔らかくて軽い性質を持つため肌触りは最高によくて冬場で素足で歩いても全く冷たくなりません。
それに、もともと木材に含まれている水分がすくない為、乾燥しても収縮して隙間が出来るといった困った事態にはならないので個人的にはすごく優れた床材だと思っています。
ただし、小傷がすぐにつく。本当に気がつけば無数に傷がついているんです…。
今回ご紹介した方法はとても手軽で簡単ですが、無数の傷にいつまで対処するかは自分次第です。
Nao
しばらくは補修していくつもりです。そのうち、飴色に変化すると小傷も味に思えてくるはず。
次回は、広葉樹であるオーク材の補修方法をご紹介します!
本日も最後までお付き合い下さいましてありがとうございました。
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