吹き抜けは明るくて開放的でオシャレなイメージですが、冷暖房の効きが悪くなるのではないか、部屋が狭くなるのではないか…寒いんじゃないか…など色々思うことありますよね。
私も吹き抜けを採用するかどうかかなり悩みました。
今回は、吹き抜けの家に住んでみて3年。吹き抜けのメリットもデメリットも全てぶっちゃけてしまおうと思います。
Nao
目次
吹き抜けを採用した理由
悩んだ末、結局我が家は吹き抜けを採用しました。その理由とは??
日当たりを確保する為
吹き抜けを作った一番の理由は日当たりを確保する為です。
西側接道で間口が狭い長方形の土地だったので、朝はリビングの東側から朝日が差し込み明るいのですが、昼間の日当たりがいまいち。
日中の明るさを確保する為に南側に大きな2m四方のFIX窓を採用。その真下を吹き抜けにして日中も陽が差し込むように吹き抜けを作りました。
開放的なリビングにする為
開放的で伸び伸びくつろげるリビングにするには、なんといっても天井は高い方が良い。
それでいて吹き抜けていて青空が見えたら最高です!
我が家の吹き抜けは2坪程度なので決して大空間ではありませんが、それでも開放感が全然違います。
シーリングファンがお洒落だから
完全に後付けの理由ですが、吹き抜けにしたら必ず採用したいシーリングファン。
リゾートホテルのような雰囲気がたまらなく好きで、お洒落な空間にしたかったのです。
Nao
吹き抜けに対する不安
吹き抜けを採用するにあたり、当初不安に思っていたことが幾つかありました。
吹き抜けだと冬寒いのでは
吹き抜けのリビングだと、暖房で部屋を暖めても温かい空気がどんどん上に上がってしまい足元が寒いのでは…と心配でした。
Nao
ならば床暖房とエアコンを組み合わせたら快適に過ごせるのではと考えましたが、床暖房は電気代が高いし床が暖まるまで時間がかかります。それに無垢床と床暖房の相性が悪いので床暖房を採用することが出来ませんでした。
冷暖房効率が悪くて電気代が高くなるのでは
吹き抜けだと空間が広くなり、その分冷暖房効率が悪くなり電気代が高くなるのでは。ランニングコストがかかることはもちろん、大空間に見合ったエアコンが必要なら初期費用も高くなることが想像できました。
Nao
耐震強度が弱くなるのでは
耐震強度を高めるには2階リビングの間取りが実は一番良いと言われています。それはなぜかと言うと、1階部分に居室を作ると支えとなる柱が増えるから、強度が強くなるという単純でわかりやすい理由。
吹き抜けを作るとその分、大空間になる訳で支える柱はありません。よって耐震強度が弱くなる可能性があります。
Nao
吹き抜けの家に実際住んでみてわかったこと
不安はありましたが、それぞれに解決策を見出して結果的に吹き抜けの家を建てた我が家。住んでみて3年でメリット・デメリットが見えてきました。
床下エアコンと全館空調で超快適!!
絶対に吹き抜けは寒い!と思っていましたが、むしろ超快適。
吹き抜けのデメリットを解決する為に、床下エアコンと全館空調システムを採用しました。
床下エアコンについて詳しく知りたい方はこちらの記事をCHECK!!
床下エアコンを実際に使用してみた感想。メリット・デメリットは?全館空調について詳しく知りたい方はこちらの記事をCHECK!!
床下換気システム澄家DC 1年住んでみた感想とメリット・デメリットについて寒いと覚悟していた冬でしたが、床下エアコンと澄家DCのおかげで全館快適な温度に保たれていて、1階の床下からくる温かい空気が上昇してシーリングファンが回転して2階の各お部屋に暖かい空気を届けてくれます。
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だから2階の部屋の扉は冬場はずっと開けっ放し。
寝室も冬場はずっと扉を開けたままにして寝てます。そうするとすごく快適なんです!2階の寝室には暖房器具要らずで、朝起きた時の寝室の気温は18度ぐらい。真冬に床下エアコン1台だけつけっぱなしでこの温度。
冬場は床下エアコン1台だけをフル稼働させれば良いだけなので逆に電気代がそこまで高くなかったという結果。
冬場の電気代については下記の記事で詳しく書いてます。床下エアコン24時間フル稼働して大体1万円ちょっとぐらいです!
2年目の冬を迎えました。床下エアコンは本当に暖かい?実際にかかった電気代と本音をぶっちゃけます太陽光と相殺すると電気代は高くなかった
我が家の屋根には4.3kwの太陽光発電パネルが搭載されています。Qsellsという韓国の会社のものですが、曇りの日でも発電するのでものすごく助かってるんです。
冬場は日照時間が短いので発電は控え目ですが、それでも日中発電した分は電気代と相殺されるので安くなります。
真冬で32坪吹き抜けの家で支払額は10000円ぐらいでしょうか。
あと、我が家はガスなので今年は床下暖房だけに耐えきれずガスファンヒーターも使っていました。それでガス代はだいたい冬場で5000円ぐらい。
床下エアコンは間取り次第で2階まで暖かい超快適な暖房器具!!2月の電気代は??実体験レポ地震に弱いと思っていたけど
新築より僅か半年で震度5強の地震に見舞われました。吹き抜けの周りの壁四隅にクラックが入った程度で、大事には至りませんでした。
大きいFIX窓は、地震で割れないか不安で怖かったですが、何事もありませんでした。
新築なので震度5強ぐらいは耐えれないと意味がないですよね。耐震強度3の家なんですが、それでもやっぱり怖かったので吹き抜けを採用するなら、耐震強度がより強い家の方が絶対良いです。
クラックは漆喰なのでその後、地震保険を使って塗り直してもらいました。
大阪北部地震《最終回》震度5強を新築の我が家で体験してみて思うこと。大きなFIX窓から明るい光が!ただし暗くなるのは早い
吹き抜けの大きな南側の窓から明るい光が日中差し込むので、午前中と午後の早い時間は明るくて本当に気持ちが良いです。
Nao
この間取りにして良かったと思う瞬間
ただし、西接道の家なので西日を遮るようにしたくて西側に窓を一つもつけませんでした。
なので、暗くなる時間が少し早い…。夏場でも午後16時ぐらいにはお部屋が暗くなります。
そうなると一気にやる気スイッチが切れちゃうので、お昼寝したりダラダラして過ごしてしまうことも。本当に太陽の光って大切です。
吹き抜けにして後悔したこと
吹き抜けの快適さに満足していますが、後悔したことももちろんあります。
シーリングファンに溜まるホコリに驚愕
最も後悔したことは、シーリングファンを回し続けるとホコリが溜まっていることに気がつかず過ごしてしまうこと。
先日、食事をしているとダイニングテーブルの上にホコリの塊が落ちてきて…天井を見上げると回り続けるシーリングファンから落ちてきたものだとすぐにわかりました。埃の塊をみて驚愕しました…!!!
回り続けていると、ホコリが溜まっていることに気がつきません。
シーリングファンをとめてみるとこんな感じでした…⏬⏬
Nao
旦那さんが気づいた時に掃除してくれていたのですが今回は忙しくてうっかり掃除を数ヶ月サボっていたそうです。
我が家のシーリングファンはクイックルワイパーが届く距離に設置しています。なので私でも手が届き、すぐに埃を綺麗に取りのぞくことができました。
Nao
1メートルでは届かない場合は、こんなのもありますよ。
プライバシーがなくなる
我が家の間取りがそうさせているのかも知れませんが、吹き抜けを作ると家中どこにいても家族の気配を感じるのでプライバシーが確保されないことがあります。
Nao
電話の声とか、リビングのテレビの音とか家中に聞こえるので夜に子供が寝てからリビングでワイワイ晩酌することが出来ません。
子供たちが大きくなって思春期に突入するとプライバシーが無いことを嫌がりそうで心配です。
お洒落ホールが洗濯物スペースに
建坪32坪の家に2坪の吹き抜けを作ると延床面積は30坪。2階の吹き抜けがある場所はホールになっていて読書したりピアノをしたりして寛ぐ癒しのスペースとなるばずでしたが、今や格好の洗濯物を部屋干しするスペースと化しています。
シーリングファンが近くで回っている為、空気が循環していて洗濯物がとにかく良く乾くんです。
共働き夫婦なので、基本的には洗濯物は夜に回して室内干しする派。吹き抜けの為に作ったホールは洗濯物には便利だけど、別の使い方を考えていたので残念な気持ちもあります。
匂いが2階に蔓延する
うっかり焼肉や魚を焼いてしまうと、匂いが2階にまで蔓延してしまいます。
我が家の悲劇は吹き抜けのシーリングファンのすぐ横のホールに洗濯物を年中干していることです。
洗濯物をしまい込み、2階の部屋の扉を閉めてしまえば問題ないのですが、たまにうっかり忘れて洗濯物に匂いがついてしまうことも。
夏場の2階ホールが暑い
夏場は南側に設置した2m四方の窓から入ってくる日差しが強いので1階のリビングのエアコンをつけてシーリングファンで空気を循環させても2階のホールは暑いです。
Nao
洗濯物がよく乾きます…。
吹き抜けにしてよかったこと
デメリット多々ありますが、正直なところ大体は満足しています。
家の中が一つの大空間!どこにいても快適
床下エアコンと全館空調システムとシーリングファンのおかげでものすごく快適です。
夏場のホールが暑いことを除いて、基本的に寒い冬でも暑い夏でも家中どこにいても快適な温度が保たれています。
逆に築20年の実家に行くと、その違いを実感するんですよね。実家は吹き抜けはなく格居室の扉を締め切って冷暖房で空調を調節しています。ですが、それがまた小さな部屋でも温度にムラがあって暑いし寒い!!階段や廊下やトイレも暑いし寒いんです。
Nao
やっぱり吹き抜けは開放的でお洒落
吹き抜けがあるだけで、天井が高くなり開放的になります。
数々のデメリットがあったとしても、やっぱりなんといっても吹き抜けはお洒落だし、この明るさは住み心地最高です!!
Nao
洗濯物がよく乾く
吹き抜けのおかげで、梅雨のジメジメした時期を除いて洗濯物がよく乾きます。
共働き夫婦なので、洗濯物は夜回して干す派なので、助かってます!
吹き抜けにするならこうすべき!!快適に過ごすには
吹き抜けの家に3年暮らして実感した快適に過ごす方法
全館空調とシーリングファン
絶対に外せないのはシーリングファン。
シーリングファンを回すと、部屋全体の空気を循環させることが出来、温度差をなくして冷暖房効率を良くしてくれます。
Nao
シーリングファンの効果で、冬は上昇する暖かい空気を循環させてくれて家中暖かに快適に。夏は下向きの送風に切り替えて足元に滞留する冷気を循環させてくれるので涼しく爽やかに過ごせます。
シーリングファンで空気を循環させ、全館空調システム澄家DCと組み合わせて新鮮な空気を取り込み、家中の空気を新鮮に快適温度を保ってくれています。
掃除が行き届く場所にシーリングファンを設置する
我が家は建坪32坪の標準的な大きさのお家。なので吹き抜けている面積は2坪ほどですし、シーリングファンは2階のホールからクイックルワイパーで掃除が行き届く場所に設置しました。
これ本当に正解でした!
掃除が行き届かない場所だったら業者に依頼して掃除してもらうみたいなんですけど、結構費用がかかるみたいなんです。
脚立でシーリングファンに手が届く範囲であれば1回1万円程度、足場を組んでシーリングファンを掃除する必要がある場合は3万円以上かかるようです!
Nao
たった2坪の吹き抜けなので、大空間というわけではありませんが、開放感は充分。掃除が行き届く程度の大きさの吹き抜けを作ることをおすすめします。
吹き抜けにしたぶっちゃけた感想は
なんだかんだ書きましたが、吹き抜けの家に3年住んでみた感想です。
80%は満足しています
Nao
家中どこにいても家族の気配を感じるのも、子供が小さいうちはありだなと思ってます。子供たちが大きくなったら、その時はその時で子供部屋をリフォームするなり考えたら良いかと思っています。
埃がたまりやすいのに気づかないし、掃除しにくい点はデメリットです。埃の塊が落ちてきた時はかなりの衝撃を受けたので、定期的にクイックルワイパーで掃除するよう心がけます。
その他は、冷暖房効率もかえって良いし一年中快適なので吹き抜けにしてよかったな、と思います。
Nao
次に建てるなら2階リビングもあり
我が家は西接道の長方形の土地です。東側には3mの擁壁があり、その上に建っているので2階のバルコニーからは青空しかありません。第一種低層住宅地だから今後我が家よりも高い建物が立つことはありえません。
家を建てた時は2階リビングなんて考えもしませんでしたが、これだけ日当たりに気分が左右されるなら2階リビングにすれば日中ずっと明るかったなとプチ後悔。
2階リビングなら吹き抜けを作る必要がなかったし、2坪分床面積が広くとれたはずです。
それに、2階リビングなら広めのバルコニーを作って家族でBBQが楽しめたのでは??と思ってます。
2階リビングは買い物したものを階段を上がって持っていくのが面倒だったり、水廻りが故障した時が大変だという旦那さんの意見があり、1階での生活を中心に考えた吹き抜けリビングの間取りにしました。
でも、若いうちから将来の心配は不要なのでは?とも思います。どうせリフォームするか建て替えするか住み替えるはずだから。
それよりも日当たりの良さと家族で楽しめる広いバルコニー、吹き抜けのない広々としたLDKの方が良かったかな〜なんて思います。
Nao
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